ノミの寄生やノミアレルギーは、ノミが実際に現れ始める前の早めの予防が効果的。早めに予防をすれば、ノミ駆除剤(殺虫剤)に頼らずに、ナチュラルな方法で1年間を快適に過ごすことができます。
ノミの寄生やノミアレルギーの症状がすで重度の場合は、自然療法にこだわらず、確実な効果のあるノミの駆除剤や発育阻害剤を使用しましょう。これらの薬品の副作用よりも、ノミの寄生やアレルギー症状が体に及ぼす影響の方が大きいからです。完全にノミをコントロールできたら、動物にも環境にも優しい自然療法に切り替えて維持することができます。
参考 ノミ対策現代医学と伝統医学を合わせたアプローチ猫ちゃんはワンちゃんよりも精油(エッセンシャルオイル)に非常に敏感なため、ごく少量で中毒症状を起こすことがあります。安全であることが記載されていない限りは、精油の使用は避けた方がいいでしょう。
安全な精油でも、頻繁な使用は避け、嫌がる場合は無理して使用しないでください。また、犬の場合でも薄めずにそのまま体に使用するのは避けましょう。なめる危険性があります。使用する際は犬や猫が誤飲しないよう気をつけて準備を行ってください。
ノミとりシャンプー
市販のリキッドソープやシャンプー剤 100 mLあたり次の精油 5~10 滴を足してよく混ぜます。肌を痛めにくいカスチール石けん(マジックソープが有名)がおすすめです。
- ラベンダー
- パロサント
- シダーウッド
- レモン
- クラリセージ
- ペパーミント
- ニームオイル
シンクまたは浴槽にリキッドソープを少量入れて、ぬるま湯で泡風呂を作ります。犬猫を入れる前に、泡を犬猫の首の周り、耳の後ろにたっぷりとつけておきましょう。お湯の中に犬猫を入れるとノミが水から逃げようとして顔や頭に集中しますが、泡をのせておくことでこれを遮ることができます。準備ができたら、犬猫を入れて、全身を洗いながら5~10分泡風呂につけておきます。その後は、よく洗い流してタオルドライ。必要に応じてドライヤーで乾かしてあげます。
ノミよけコンディショナー・薬浴剤
- 酢:ぬるま湯 = 1:10で混ぜたもの
ノミは酸性環境を嫌います。 ボトルなどに準備して、全身にかけるリンスとして使うか、バスタブやシンクに準備して薬浴剤として使用します。
- ローズマリー
刻んだローズマリーの葉大さじ1を約2カップ(500 mL)の熱湯に10分間浸し、漉してから冷まします。入浴後、最後の仕上げとして全身にかけ、洗い流さずにタオルドライします。
- ノミよけ精油ブレンド
オイル(ゴマ油、ココナッツオイル、アーモンドオイルなどの食用油でOK)大さじ1(猫の場合は大さじ2)に対し次の精油を3滴加えてよく混ぜます。同じ精油3滴でも、別の種類の精油を1滴ずつ合計3滴でも構いません。4種類以上の精油を使いたい場合は、食用油大さじ2~3に溶かしましょう。
- ラベンダー
- シダーウッド
- ゼラニウム
- シトロネラ
- レモン
- ユーカリ
- クラリセージ
- ペパーミント
薬浴剤として
シンクや湯船にぬるま湯を入れ、大さじ1(猫・小型犬)から大さじ5(大型犬)を溶かし、その中に犬猫を入れて、数分間マッサージしながら薬浴します。
スポットオンとして
バンダナ、首輪、ハーネスなどに数滴垂らします。
首の後ろ、尾の付け根など犬猫が届きにくく、ノミがつきやすいところに1~2滴ずつ垂らします。
ノミよけスプレー
材料(約 200 mL分)
- グリセリン 小さじ1
- オイル 小さじ1(ゴマ油、アーモンドオイルなどの食用油でOK)
- 濾過水 200mL
- 精油:
- ラベンダー 3滴
- クラリセージ 5滴
- シトロネラ 1滴
- ペパーミント 5滴
- レモン 3滴
作り方
スプレーボトルに材料入れてよく振り混ぜます。アルコール 10 mLを足すと混ざりやすくなりますが、犬猫はアルコールの匂いを嫌うことが多く、皮膚に傷がある場合はしみる可能性があるため、ここでは使用していません。
使用する際は、よく振ってから全身にスプレーします。顔や目にはかからないよう注意しましょう。直射日光の当たらないところで保管してください
ノミよけ庭スプレー
材料
- 食器洗剤 50 mL
- ニームオイル 10滴
- シダーウッドオイル 20滴
作り方
スプレー容器に入れてよく混ぜ、草深く、湿気が多いところに散布します。撒いた後は、犬猫が近づかないようにしましょう。どの成分もなめると危険です。
植物によっては枯れてしまうものもあるため、自宅に植えてある植物に使用しても大丈夫か、事前に確認を行ってから使用してください。