獣医師による手作り食・自然療法ガイド

File 4:7歳のパグ・みかんちゃん(肥満)

ナチュラル派のわんちゃん・猫ちゃんの暮らしを紹介する「自然派わんにゃんカルテ」。今月は、手作り食でダイエットに成功したパグのみかんちゃん(避妊済み女の子・8歳)をご紹介します。さて、どんなごはんを食べているのでしょうか・・・。

最初にみかんちゃんについて簡単に教えてください。

  • のんびり屋さんでとってもおとなしい子です。体質診断は水タイプと出ました。
  • 食べることが大好きで、人とか犬にはあまり興味がないらしく、マイペース。
  • 特に病気もせず手のかからない子だったので、5歳の健康診断で肥満と言われて大ショック。そういわれると、いびきもかくし、ゼイゼイ言っていたのですが、パグなのでそれが普通だと思っていました。
  • 動物病院で減量用の療法食を教えてもらったのですが、全然やせなかったので手作り食に挑戦してみたら、ものすごい大喜びで食いつきました。以来、食に対する執着がさらに増してきたような…

どんなごはんを食べていますか?

こちらは今食べているごはんです。ネットに載るので見栄を張って和牛赤肉のステーキに(笑)脂肪の少ない鶏胸肉、白身魚の刺身、赤肉と毎食ごとに切り替えています。内臓肉は鶏のレバー、砂肝、ハツ。手に入るときはマメも買いおきしています。フライパンでサイコロステーキにするのが定番。焼き加減はご本人お好みのミディアムレアで。

野菜や果物は便利な冷凍食品を利用することが多いです。ブロッコリーや人参、ほうれん草、インゲン、ブルーベリーなど、人の食事の残りものではありますが、色の濃いものを選ぶようにしています。

炭水化物問題を解決!

ダイエットで一番問題なのは炭水化物でした。飼い主に似たのか、お肉よりごはん、さつまいも、かぼちゃが好きな子で、手作り食にしてからもよく使っていました。

手作り食ガイドをみながら全体の3割くらいに抑えていたつもりだったのですが、ある日、カップとはかりで計測してみたら、肉よりもずっと量が多かったことが判明。感覚だけで作るのは危ないな、と思いました。

でも一つずつ測るのは面倒だったので、もう使っていない子供用のプレートを利用することにしました。主食のお肉や魚だけ計量して小分け保存しておき、野菜や炭水化物は小さい四角に入るだけにしました。さらに最近は、ごはんに炒り卵を混ぜてカサ増ししたり、ヨーグルトを足したりと、なるべく炭水化物が少なくなるように工夫しています。

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獣医師より

ナイスアイデア!これなら与えすぎることはありませんし、バランスも最高。忙しい方にもぴったりですね。

体重は、10 kgを超えていたのが無事8 kgまで減りました。

今回、こちらに投稿させていただいた機会に食事診断もしていただき、リノール酸ビタミンDオメガ3脂肪酸が足りていなかったことも判明しました。今後は教えていただいた食材を取り入れつつ、体重維持を目指してがんばりたいと思います。

編集部より
ダイエット成功おめでとうございます!ご多忙な中、素敵な画像を投稿していただきありがとうございました(飼い主さまご多忙のため、コメント欄は閉じさせていただいています)。