リクエストが多かったヘンプオイルの栄養情報を追加しました。
うちのコに合うオイルはどれ?(植物油編)一番下の表にヘンプオイルの栄養情報を加えました。他の植物油の栄養と比較していただけます。
犬と猫の栄養自動計算機栄養計算機では、リノール酸に注目。犬と猫の必須栄養素であるリノール酸をヘンプオイルで補う場合に、どれくらい必要なのかがわかります。
オメガ6脂肪酸 (n-6)リノール酸(オメガ6脂肪酸)の解説ページでもチェックできます。
MEMO
栄養分析値は、原産地、季節、メーカーなどによって異なることがあります。数値はだいたいの目安として考えましょう。ヘンプオイルって?
ヘンプオイルは麻の実を絞ってできるオイルです。ナッツのような香ばしい風味が特徴的。CBDオイルと同じ繊維型の麻(Cannabis sativa)の種子から作られますが、CBDはほとんど入っていません。CBDオイルは、花、葉、茎から抽出されます。
CBD(カンナビジオール)は抗炎症、抗不安、鎮痛、リラックス、抗けいれん、神経保護作用がある成分で、この成分が豊富なCBDオイルは犬猫のさまざまな病気の治療補助に取り入れられています。
- ガンマ・トコフェロール:ビタミンEの一つ。抗酸化栄養素としてよく知られているアルファ・トコフェロールの含有量はそれほど高くありませんが、抗炎症作用や抗腫瘍作用が期待されているガンマ・トコフェロールが他の植物油より高くなっています。
- レクチンフリー:消化器系や免疫系の不調を招くレクチンは入っていません。
- 毎日の手作り食の栄養補助に。必要量のリノール酸を補給できる量がちょうどよいでしょう。目安は犬で体重 5 kg あたり1日小さじ1/4〜1/2、猫で1頭あたり1日小さじ1/8〜1/4。
- 長毛種に。今までアマニ油やオリーブ油で十分効果を感じていたような子でも、さらに毛ヅヤがよくなったという飼い主さんの声をよく聞きます。
- 炎症性疾患がある子に。犬猫で効果が証明されているベータカロテンが炎症の緩和をサポート。
- 関節が気になるけど、魚貝アレルギーで魚油やクリルオイルを与えることができない子に。CBDオイルと併用すれば効果がさらにアップ。
- 普通のオイルと同じように、スキンケア・肉球ケアにも使うことができます。
MEMO
熱に弱いので調理には使わずに、食事に直接混ぜてあげましょう。開封後は冷蔵保存がおすすめです。- ミネソタ大学 Nutrion Coordinating Center データベース
- Callaway J et al. Efficacy of dietary hempseed oil in patients with atopic dermatitis. J Dermatolog Treat. 2005;16(2):87‐94.
- Leizer C et al. The Composition of Hemp Seed Oil and Its Potential as an Important Source of Nutrition. J Nutrceuticals, Func Medic Foods. 2000; 2(4) 35-53.
- Orsavova J et al. Fatty Acids Composition of Vegetable Oils and Its Contribution to Dietary Energy Intake and Dependence of Cardiovascular Mortality on Dietary Intake of Fatty Acids. Int J Mol Sci. 2015;16(6):12871‐12890.