健康的な成分
- 鶏肉・トリ肉・チキン・チキンネック
- ターキー
- ポーク
- ビーフ
- ラム
- カンガルー
- ベニソン
- フィッシュ・魚肉
- ツナ・まぐろ
- サーモン
犬でも猫でも主食は肉や魚などの動物性タンパク質食品がベスト。
これらの成分が原材料リストの一番最初に記載されているペットフードを選びましょう。「新鮮○肉」「フレッシュ○肉」「○○生肉」と書かれているもの、オーガニック認定されているもの、ホルモン剤や抗生物質が使用されていないものであればもっとよいでしょう。
- レバー
- 腎臓
- 心臓
- 脾臓
- 肺
- 胃・トライプ
- 全卵
レバーなどの内臓肉や卵は天然のビタミン剤。でも大量に必要なものではありません。原材料リストの一番最初ではなく、真ん中あたりに記載されているものを選びましょう。また、「豚レバー」などのように由来動物がきちんと書かれているものを選んでください。食物アレルギーを起こした場合に、原因の特定につながります。
- 野菜
- 果物
- カロテノイド・フラボノイド・ケルセチン等
果物や野菜にはビタミンだけでなく抗酸化作用や抗炎症効果の高いさまざまな種類のフィトケミカルが含まれています。犬では原材料リストの前の方に書かれているとよいでしょう。猫は犬と違って完全な肉食動物なので、少なめ(リストの最後の方)か、もしくは全く含まれていなくても構いません。
ドライフードや缶詰、パウチ製品では、製造時の加工過程で重要な成分はほとんど壊れてしまいます。これらの成分が入ったペットフードを探すよりも、自分で新鮮な野菜や果物を加えて与えた方が効果があります。
必要な栄養素を補ったり、健康を促進するために含まれています。
チコリールート、サイリウム、ビートパルプ、亜麻仁などの食物繊維は犬にとっては健康効果がありますが、猫の消化管には負担になる場合があります。また、犬でも胃腸の弱い子は注意が必要です。
注意が必要な成分
- 大豆・大豆タンパク
- エンドウマメ・グリーンピース
- コーングルテン
- 肉類・魚類
- ○○プロテイン
これらの成分が一番最初に書かれている場合は注意しましょう。大豆などの植物性タンパク質は、犬猫の主食としては適していません(特に猫)。「肉類」「魚類」「○○プロテイン」は由来がきちんと書かれていれば多少は安心できますが、書かれていない場合や「〜等」と記載されている場合は、低品質の原料が使用されている可能性大です。また、食物アレルギーを起こした場合にアレルギー源を特定することができません。
- 米・米粉
- 玄米・玄米粉
- キノア・キヌア
- トウモロコシ(全粒)
これらはグルテンが含まれておらず、健康に害のない炭水化物食品ですが、原材料リストの一番最初に書かれている場合はアウトです。犬でも猫でも炭水化物の食べ過ぎはさまざまな病気を引き起こします。肉や魚が一番最初に書かれているものを選ぶようにしましょう。
主成分でなければ、良質なエネルギー源になります。キャットフードの場合は少なめの量のものを選びましょう。
- ライ麦
- オート麦
- オートブラン
- 大麦
- ポテト・じゃがいも
- ポテトスターチ
- ○○スターチ
- さつまいも
- ソルガム
- タピオカ
- トウモロコシ
- コーンスターチ
生きた状態で腸に届かないとよい効果が得られません。ドライフードや缶詰フードを製造する過程でほとんどが死んでしまうので、あまり意味のない成分です。
魚油やサーモンオイル、植物油
魚油やサーモンオイルは開封後に酸化しやすく、逆に健康を害する可能性があります。植物油の多くはペットフードを加熱加工する過程で劣化し、やはり健康に良くない副産物を生じることがあります。
善玉菌や良質の油脂を与えたい場合は、フリーズドライなど加工に工夫してあるフードを選ぶか、ペットフードとは別にサプリメントで与える方がよいでしょう。
海藻類
天然のヨウ素源として使用されていることがありますが、ヨウ素含量が季節によって大きく異なることがあるため、甲状腺の健康が気になる猫では注意が必要です。
ボーンミール(肉骨粉)
優れたカルシウム源ですが、由来動物と原産国がきちんと記載されていることを確認してください(詳細はこちら)。
- 鶏油脂
- 豚脂
- 動物由来油脂
推奨されない成分
- ○○副産物
- ○○副産物粉
- ○○ミール
これらは低品質のタンパク質源です。人の食用に適さないクズ肉や内臓、脂肪を含み、病気のために処分された家畜や事故で死亡した動物が使われている可能性があります。品質がきちんと確保されており、由来が明らかなものでない限りは、避けた方がよいでしょう。
- 小麦
- 小麦粉
- 小麦グルテン
- 小麦ブラン
これらの材料にはグルテンというタンパク質が含まれています。グルテンは、炎症やアレルギーを非常に起こしやすくさまざまな病気の原因となっています。少量であれば、臨床的な問題になることはありませんが、怖いのは明らかな症状が現れずひそかに炎症が進行して、慢性化していく場合です。
また、でんぷん質の多い小麦は、犬でも猫でも糖尿病の原因にもなるので気をつけましょう。
- ブドウ糖
- カラメル・カラメル色素
- シロップ
- 果糖・フルクトース
- グァーガム
- キサンタンガム
ブドウ糖などの甘味料は嗜好性を高めるために使用されています。「○○ガム」は、缶詰フードによく使用されているとろみを出す成分です。いずれも犬や猫には必要なく、血糖値を上げることでさまざまな代謝性疾患を引き起こす可能性があります。
- ソルビン酸カリウム
- BHA・BHT
- 没食子酸プロピル
- 着色料
- 亜硝酸ナトリウム
- カラギーナン
これらはペットフードの日持ちや発色、粘性をよくするために使用されていますが、発がん性や刺激性があることがわかっている物質です。