アシュワガンダ

Withania somnifera・Ashwagandha

万能薬や若返りの薬草として三千年から四千年もの長きにわたりアーユルベーダで用いられてきたアシュワガンダ。「インドの薬用ニンジン」という別名のとおり幅広い健康効果と滋養強壮効果があります。

犬や猫でも高齢期の衰えやストレス、長引く病による疲弊を癒してくれる代表的なアダプトジェンです。

主な作用

• 全身の滋養強壮作用
• 免疫調節・免疫不活作用（貪食細胞、リソゾーム酵素の誘導など）
• 抗がん剤による骨髄抑制を緩和
• 造血
• アダプトジェン（副腎皮質の疲弊を抑制し、精神的・身体的ストレスに負けない体に）
• 心保護作用
• 神経保護作用
• 甲状腺ホルモン濃度を維持
• マイルドな抗不安・鎮静作用（GABA様作用）
• 抗腫瘍作用
• 抗炎症作用
• 抗酸化作用

特に抗腫瘍成分として注目を集めているのがウィタフェリンA。他にも、糖尿病、膵炎、関節炎など分子レベルでの研究がどんどん広がっています。

どんなときに与えればいいの？

• 高齢期のさまざまな悩みに：体力・活力の低下、筋肉の衰え、認知機能の低下、関節炎、薄毛、冷え、夜尿症など

• 虚弱体質でなかなか太れない子に

• 甲状腺機能低下症：甲状腺ホルモンの分解排泄を遅めてT4値をアップ

• 病気からの回復を助ける

• 長い闘病による悪液質、削痩の予防に

• 骨髄抑制作用のある抗がん剤治療や長期のプレドニゾロン治療の補助に

• ストレスに弱い犬猫に

愛犬・愛猫のストレス対策にアダプトジェンを活用しよう

与える量の目安

有効成分ウィタノリドとウィタフェリンが一定量入っていることを保証している製品がおすすめ！

• 体重 1 kg あたり 50〜125 mgを1日2〜3回に分けて与える
• ウィタノリド換算で0.08〜0.24 mg/kg/日

• 水1カップあたりアシュワガンダ・ルート5〜30 g
• 体重 10 kg あたり1/4〜1/2カップを1日2〜3回に分けて与える

使用例

炎症性腸疾患（IBD）で体力・活力の衰えが気になる犬猫

アシュワガンダ	40%
カモミール	30%
マーシュマロウ	20%
リコリス	10%

犬の甲状腺機能低下症

アシュワガンダ	40%
ミルクシスル	20%
ブプレウルム	30%
ジンジャー	10%

File 8：9歳のブル系ミックス・カイくん（抜歯手術後の胃腸障害・肝炎・膿皮症・尿失禁など）

安全性と注意点

• 体を温める作用があります。暑がりの子には注意して使いましょう。
• バルビツレート系の薬剤の効果を強めることがあります。服用中の場合は、獣医師に相談しましょう。
• 高齢期の猫に多い甲状腺機能亢進症には使うことができません。
• 手術を行う際は、1週間前から使用を中止しましょう。