グルコサミン・コンドロイチン硫酸・軟骨
関節を保護する成分にはコンドロイチンやグルコサミン、軟骨サプリメントなどがあります。すでに生じている関節炎の症状を軽減するほか、関節の炎症や変性を予防する効果があるため、関節疾患や椎間板ヘルニアを起こしやすい品種には若いうちからの投与がおすすめです。
グルコサミンは食事中のレクチンに結合し、一部のレクチンが体内に取り込まれるのを防ぐ効果もあります。
牛やサメの軟骨からは、抗腫瘍効果や血管新生を阻害する作用がある分子が多数見つかっているため、がんの増殖や転移の抑制に効果があるのではないかと考えられています。ただし、臨床効果はまだ証明されていません。
一般的な機能と役割
- 関節の炎症を抑制
- 関節の構成物質の分解や変性を抑制
- 関節の再生を促進
- 関節の水分を保持
- 抗腫瘍効果?
- 抗血管新生?
どんなときに与えればいいの?
- 関節炎の予防・治療
- 変性性関節症になりやすい犬種に
- 椎間板ヘルニアになりやすい犬種に
- ジャーマン・シェパードの変性性脊髄症
- 関節が硬くなる高齢動物
与える量の目安
治療
最初の2〜3週間
- グルコサミン 25〜50 mg/kg/日
- コンドロイチン 15〜40 mg/kg/日
- 軟骨パウダー 750 mg/5 kg/日
その後半量に減らして維持。
予防
治療量の半分(維持量)
まれですが、消化器症状を起こすことがあります。必ず食事と一緒に与えるようにしましょう。
関節保護成分を含む食品
軟骨・ゼラチン・緑イ貝サプリ
鹿の角(おやつ用・サプリ)・ボーンスープ