はっけっきゅうすう・WBC
一般血液検査項目の一つで、一定量の血液に含まれる白血球の数を測定。白血球は、体内に侵入した細菌やウイルス、異物を取り込んだり、これらに対する抗体を作って破壊し、排除するという免疫機能を担っているため、白血球数を調べることで感染や炎症の存在、免疫機能の状態を推測することができます。
わかること
感染・炎症の有無 免疫機能
血液中の白血球には、好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の5種類があり、最近の分析器ではこれらの数や割合も自動で測定できるようになっています。好中球とリンパ球の割合が圧倒的に高く変動しやすいため、白血球数に動きがあった場合はこれらが原因であることがほとんどですが、顕微鏡検査(血液塗抹検査)を行なってどの種類の白血球にどのような異常があるかを確認する必要があります。
手作り食との関係
特に白血球数に影響することはありませんが、白血球を作るには高品質のたんぱく質が必要ということを覚えておきましょう。
基準値
- 犬 5000〜14000 個/µL
- 猫 5500〜19500 個/µL
基準値は検査機器によって異なることがあるため、検査を行った病院の数値を参考にしましょう。
どんなときに高くなるの?
- 炎症
- 組織壊死
- ストレス・ステロイド投与・副腎皮質亢進症
- 興奮・発作・エピネフリン投与
- リンパ腫、白血病などの腫瘍性疾患
- 慢性白血病など
どんなときに低くなるの?
- 特定の品種(ベルジャン・ダービュレン、グレイハウンドなど)
- 重度の急性炎症・内毒血症(腹膜炎など)
- 慢性ストレス
- 産生量の低下(骨髄障害、骨髄毒性のある薬剤・毒物など)
- 感染症(パルボ、ジステンパー、早期犬肝炎、FPV、FeLV、FIV、リケッチア、クリプトコッカスなど)
- 急性骨髄性白血病
- アナフィラキシーなど
- 年をとると減る傾向にある