現代医学と自然医療の両方を生かした治療を
私たちは現代医療だけ、または、自然医療だけにかたよった治療はお勧めしていません。エビデンスと経験に基づき両方の利点を生かしながら、飼い主さまが望む医療を実践するのが理想と考えています。
本サイトに掲載するガイドは、医療関係者ではない方にも、自然療法を診療に取り入れたい獣医師の方にも広く使っていただけるようもっとも一般的な選択肢を提案しています。
実際の診療では、疾患の重症度や併発病の有無、病歴、一頭一頭の全身状態や体質、飼い主さまの希望よって治療アプローチが異なってきます。本ガイドは全症例に当てはめるものではなく一般的なガイドラインとしてお使いください。
統合医療ってなに?- 本ガイドの内容は、獣医師の診断および処方に代わるものではありません。
- 漢方薬やハーブ、サプリメントを取り入れる際は、かかりつけの獣医師にその旨を伝えましょう。医薬品、食品、サプリメント、ハーブ、漢方薬には相互作用するものがあります。相互作用には有益なものと有害なものがありますが、特に注意が必要なものについては、各ガイドの該当箇所に明記してあります。
- 漢方薬やハーブは、用量を守れば犬猫でも安全に副作用なくご利用いただけます。症状や体質に合わないものを使用すると、症状が悪化することがありますが、使用を中止すればすぐに治ります。
- 犬猫で多く認められるハーブ、サプリメントおよび漢方薬の副作用の症状は下痢、嘔吐などの消化器症状です。まれに発疹、かゆみなどのアレルギー症状を起こすことが考えられます。有効成分だけではなく、添加物についても必ず確認を行いましょう。
目次
Paw 1
漢方の考え方を犬猫の健康管理に生かす
暑い日には体をクールダウンする食事を、寒い日には体を温める食事を。私たち自身が無意識に実践している身近な漢方の考え方を愛犬や愛猫の健康管理にも生かしましょう。
Paw 2
漢方薬・ハーブガイド
ちょっとした不調から病気の治療まで。飼い主の方が自分で選んで安全に使える漢方薬やハーブを専門医が解説。
Paw 3
食養生
季節や体調、病気に合わせて食事をカスタマイズして、楽しく健康な毎日を。
Paw 4
疾患別治療ガイド
現代医学と伝統医学の両方の利点を生かしたエビデンスに基づく治療の解説はこちらから。
Paw 5
症例紹介
統合療法による治療を行った症例を順次紹介しています。