環境アレルギー(アトピー性皮膚炎)の原因物質には、ハウスダスト(ダニ)、植物、花粉、カビなどさまざまなものがあります。
完全に除去するのは困難ですが、できるだけ減らすことを目標にしましょう。原因が特定できていない場合も、次の対策を行って症状が軽減するか確認しましょう。
- 花粉など家の外に原因がある場合は、外出後、家に入る前にブラッシングし、体表に付いたアレルゲンを落とす。嫌がらなければ外出時に洋服やマントを着せてあげるとよい。肉球や指の間に入り込んだアレルゲンは足浴で落とす。
- 3〜7日おきに全身を洗う。シャンプー剤の使いすぎは皮膚を乾燥させるため、獣医師に指示された場合を除き使わないようにする。ぬるま湯で汚れを落とし、かゆみと炎症を抑えるコンディショナーやエッセンシャルオイルで薬浴させる。耳掃除も忘れずに。
- 皮がむけたり、出血している場合は、無理に入浴させないこと。ブラシやタオルで体表の汚れを落とし、足浴と耳掃除を行う。
- 目に症状が出やすい場合は、炎症を抑えるアイマスクやアイウォッシュを使う。
- 家の中や庭の掃除も定期的に行い、空気清浄機を使用してアレルゲンをなるべく減らす。
- 治療中はワクチンの接種をできるだけ控える。
- ドライフードを避ける。ドライフードには、ダニ(貯蔵庫ダニ)の卵が混入していることが多く、開封後に孵化してアトピーの原因になることが知られている。