服用中の治療薬について
慢性腎臓病の手作り療法食を希望する方の中には、病院で処方された薬を減らしたり、やめることを目的にされている方がいらっしゃいます。
慢性腎臓病の治療に使用される薬には、血圧の調節や電解質の補正など、さまざまな目的のものがあり、全身に作用するものが多くなっています。急激な使用の中止は、体にショックを与える可能性があるので、食事療法を開始したからといってすぐに投薬を中止することはおすすめしていません。
食事の切り替えが完了して、状態が安定化し、血液検査などの数値が一定になったら、かかりつけ医の指導のもとで徐々に薬を減らしていくことができます。漢方薬を併用すれば、より効果的に治療薬を減らせるでしょう。
慢性腎臓病で投与が推奨されないのは、腎毒性がある薬物(一部の抗生物質、抗がん剤、造影剤など)とステロイド(グルココルチコイド、プレドニゾロン、副腎皮質ホルモンなどとも呼ばれます)です。ステロイドについては、食欲や元気を一時的に回復させるために多用している病院がいまだにあるようですが、腎不全の原因がアレルギーや自己免疫性であるとわかっている場合を除き、使用は推奨されていません。
Step 0
モニタリング
食事療法や治療がうまくいっているかどうかを知るために病院と自宅の両方で経過観察を行いましょう。
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Step 1
タンパク質量を維持
最初に減らさなくてはいけないのはタンパク質ではなくてリン。タンパク質量を減らさずに筋肉量をどれだけ長く維持できるかが寿命を決める鍵です。
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Step 2
水分量を増やす
脱水は食欲不振や嘔吐の原因になるだけでなく、腎臓組織にもダメージを与えます。早期のうちから積極的な水分摂取を心がけましょう。
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Step 3
温かい食事
腎臓への血流を促して細胞の寿命を延ばします。
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Step 4
炎症を抑える
慢性腎臓病の大きな原因である炎症から腎臓を守りましょう。
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Step 5
リンの量を制限
食事中のリンの量を制限すると慢性腎臓病の進行を抑制できることがわかっています。
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Step 6
タンパク質を制限
タンパク質の量を減らす正しいタイミングを学びましょう。
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Step 7
食事でできるその他のこと
一頭一頭違う体の状態や検査結果に合わせて必要な対策を取ることで快適に過ごしてもらうことができます。
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