犬の膵炎は、さまざまな重症度の嘔吐、下痢、食欲不振、腹痛、元気消失などの症状を引き起こします。これらの症状は他の病気でも見られるため、症状だけで膵炎と判断することはできません。自己判断せず、必ず動物病院で検査を受けるようにしましょう。現在は血液で検査できる「スナップcPL」「Spec cPL」という比較的精度の高い診断方法があります。
症状が突然現れる急性型とゆっくり進行して少しずつ症状が現れるようになる慢性型があります。対策が異なるため、分けて解説を行います。急性期を無事に乗り切ったあとの維持療法については「慢性膵炎」の解説をご覧ください。
犬の急性膵炎
犬の慢性膵炎